
こんにちは、バター・ピッコロ(仕事中)です。
今日もボクが携わった数々の大事件について、みなさんにお話しようと思います。
事件その4 再会、 父よ!
ボクの父、サムソンはボクが生まれてすぐに、パロミノを離れひとりどこかへ旅立ってしまいました。毎日毎日一生懸命こどもたちを乗せて走り、ボクのヘイキューブ(パロミノの馬のごはん)代をかせぎながら、母サブレは言っていました。「ほんとうに、どこでなにをしているんだろうねえ、あの人は」。風の噂では、父は大都会名古屋で流しの曳き馬ポニーをやっている、と聞きました。(デマです)。
それから数年後、ちょうどボクがようやく乗用ポニーの仕事をこなせるようになり、ひとり立ちした頃、突然父がパロミノに帰ってきたのです・・・!!
まあその時にはボクも母サブレも父のことなんか綺麗さっぱり忘れて記憶になかったので、別にどうってことなかったんですけどね。
・・・・・じゃあ最初からもったいぶって話すなよっ!!・・・つーかもはや事件ですらないし・・
ちなみにピッコロの後ろが母、サブレちゃんです。
☆トラさん感動秘話
そんなやんちゃなトラさんですが、実はとても面倒見のいい優しい性格。ついこの間も上に乗っていた子がバランスを崩して前のめりになり、トラさんの頸の上に体がずれてしまって危うく落ちかけたところ、止まって「よいしょ!」と頸を上げ、子供の体を鞍に戻してあげました!(さすがトラさん!若いポニーなら驚いて走って落っことしてしまうところです)。レッスンをしていたS口指導員が感激のあまりトラさんに抱きついてお礼をいうと、トラさんは「ヤメロよ。当たり前のことをしたまでだぜ」、とクールに決めながらも、小さなお耳を嬉しそうにピンと立てていたそうです。
キャー!トラさ~ん!!カッコイイ~~ッ!!!(byパロミノ・ポニークラブ女性指導員一同)
☆トラさん攻略法
「黙ってオレにまかせとけ!」
☆ トラさんの趣味
①新入りを鍛える 新しく入った指導員が一緒に伴走する
と、「まだまだ甘い!しっかり走らんか
!!」とチョビっと噛み付いて指導しま
す。
②子供たちを鍛える 「甘ったれてたらポニー乗馬は上達
しないぜ、ぼうや(おじょうちゃん)」と、
手入れをしてくれる子供たちにチョビっと
噛み付いて子供たちの精神力を鍛えま
す。トラちゃんに認めてもらえたら一人
前。
☆ トラさんのここがおすすめ!!
①スタイルばつぐん!
遠くから見るとサラブレッドに間違われるほど、小顔でスタイルばつぐん!
②間が狭く、いつも立っている小さな耳
こういう耳は頭が良くていたずらっ子、気の短い馬が多いんだって!!
③実は後ろ肢が白い
一見全身真っ黒に見えて、実は後ろ肢がほんの少し白いところが
おくゆかしく、可愛い!!
④最近白髪が増えてきた
これも男の年輪。渋いぜ!!トラさん!!
ダブル・トラブル
1981年生まれ 26歳
品種 : ウェルシュ・ポニー 出生地 : ニュージーランド
愛称 : トラさん、トラちゃん
名前の由来 : 英語ではダブル・トラブルとは、双子が生まれる、
というようなおめでたいことが重なることを言うそう
で、そんなラッキーな名前なんです。
仲良しの馬 : アーチン
その昔一緒にニュージーランドから飛行機に乗って
日本にやってきて、それ以来の大親友。
気にしていること : 男は小さいことを気にしたりしないぜ!
一言 : 「古いポニーだとお思いでしょうが、白だピンクだ
パロミノだと、(いや、ピンクはいないよ、トラさん)見た目の
可愛さばかりが騒がれる世の中でござんす。背中にこどもを
あずかればしっかり走り、障害に向いたら切るのはご法度、
自分から進んで飛んでゆく、それでもダメだと思ったら、
あっさりあきらめてビタッと止まる(いや、それは困るよ、トラさん)
それが、それが乗用ポニーってもんじゃあありませんか。
何から~何まで~真っ黒黒の~、男トラブル、何処に行く~♪」
引き続き、トラさん特集です!
みなさんこんにちは、バター・ピッコ・・・
失礼しました。
みなさんこんにちは、バター・ピッコロ(食事中)です。
今日もボクが携わった数々の事件について、みなさんにお話していきましょう。
事件その3 「ピンボールの魔術師」
思えばそれは、ボクのおなかが他のポニーに比べて少しふくよかだったことが招いた悲劇だったのかもしれません・・・。
ある日、ボクの担当S口さんが、先輩のY井さんに言いました。「ピッコロがすごいビビリで、何かあるとすぐに驚くんです」。Y井さんは言いました。「そんなの慣れだよ、慣れ。毎日驚いていれば、そのうち飽きるって!」。その日から、ボクの苦難が始まりました。Y井さんはボクの驚き癖を直すため、毎日毎日ボクの馬房の前を通る度、突然ジャンプをしたり、スライディングをしてみたり、横歩きをしてみたり、シェイクしたりラトルしたりロールしたり・・・。その度にボクが驚くと、ゲラゲラ笑って「いや、私は決しておもしろいからやってるんじゃなくて、心からピッコロのことを思ってやってるんだよ?」と言います。ボクはもう身も細る思いでした(細りませんでしたけど)。
その日もY井さんがボクの馬房の前を通りがかりました。ボクは息をつめました。Y井さんは何もせず、通り過ぎていきました。ボクがホッと胸を撫で下ろしたその時です。Y井さんが後ろ歩きで、しかも凄い勢いで戻ってきたのです!あまりの驚きに思いっきり後ずさったボクは、勢いあまって後ろの壁にぶつかりました。そしておなかの弾力性のためか、壁から跳ね返って、また馬房の前に返ってきてしまったのです。Y井さんは驚いて、感心したようにボクを見ていました。
こうしてボクは世界でも希少な、ウェルシュ・バウンド・ポニーとして認定を受けました。何でもウェルシュ・バウンド・ポニーは現在、世界でボクただ1頭しかいないそうです。でもその認定ができるのは世界でY井さんだけだそうなので、それがどのぐらい名誉なことなのか、ボクにはよくわかりません。
※ポニーを意味もなく驚かすのは大変危険な上、気の毒なのでやめましょう。
バターボーイ攻略法
①まずはお部屋から出すところから。
お部屋から出す時、いきなりつかまえようとすると、びっくりしてとびだしてしまいます。やさしく、声をかけてあげてください。(「そうそう、ボーが逃げ出すとボクもびっくりしちゃうよ!」バスチャンより)
②馬装する時。
まん丸なので、すべり止めをわすれずに。バター家のポニーはおなかが丸いので、気をつけてください。(「そうそう、鞍が回るといたいしこわいんだ!」ピッコロより)
③乗ったら。
合図はやさしく。まだ慣れてないけれど、みんなの合図はわかっています。合図ははっきり、でもやさしく。(「そうそう、いきなりけられたらびっくりしちゃうわよねー」クリスより)
④曲がれと止まれ。
そのむかしブンブン丸と呼ばれた「にーに」(バスチャン)のおとうとです。おなじく口はびんかんです。曲がれと止まれのちがいがまだちょっとむずかしいみたい。すこしづつ、言いきかせてあげるのがいいでしょう。(「そうそう、急にいわれたってできないわよ」サブレより)
⑤そして
まだたくさんの人間と親しくしてはいないので、少し人見知りです。乗らない時でもお部屋に行って声をかけたり、撫でてあげてください。「ボクの知っているひと」になるのもポイントです。年下の弟や妹をあつかうつもりで、優しく見守ってあげてね!