パロミノ便り

みなさん、大変でつ。ボクの「にいに」が金曜日から帰ってこないんでつ。今日だって、いつもなら馬場でお仕事している時間なのにここにもいないし、お部屋にも放牧場にもいません。一体どうしたんでしょう？迷子？・・・家出！？・・・ゆゆゆ、誘拐！！？ボクの「にいに」はパロミノ色の可愛いポニーさんで、名前をバスチャンといいまつ。見つけた方はバターボウイまで連絡お願いいたしまつ。

こんにちは。レッスン再デビュー目指して調整中のバターボウイでつ。




「さあボーちゃん！今日も正義のポニー目指して頑張るよ～！」

「・・・・・（シュン）」

「どうしたの、ボーちゃん、元気ないね」

「・・・ボク、正義のポニーになる自信がなくなってきまつた・・・・」

「えー？？何弱気なこと言ってるの～」

「・・・いえ、ほらボク、こんなに色白でつし、目も蒼いし、この際正義のポニーはやめて、ビジュアル系のちょっとクールな悪役で売り出してみたらどうかと・・・・」

「いや、ボーちゃん、それはすごく大分大きなとんでもない勘違いだから。・・・つーかボケ役はピッコロひとりで充分だし」

そしておかあさん（人間の）は言いました。

「とりあえずビジュアル系については前髪が伸びてから考えようね」

































（先日子供たちとS田指導員に前髪パッツンパッツンにされてしまったボウイくんだった）

どうもおかあさんの「ビジュアル系」の認識は「前髪長い」程度のようでつ・・・。

でも大きなお馬さんにも優しいお馬さんがたくさんいまつ。例えば、スマイルファクチュアさんは、とても優しいお馬さんでつ。

スマイルさんがボクと同じ放牧場にいたころ、ボクが突然何かにお尻をガブッとかまれて驚いて振り向くと、そこにスマイルさんが立っていました。そして言いました。「ようボウイ、お尻にアブがとまってたから、追払ってやったぜ」。「あ、どうも。おそれいりまつ」（ペコリ）。そんなことが７、８回もありました。スマイルさんは本当に親切なお馬さんでつ。ボクはスマイルさんのように、気配りのできる馬になりたいでつ。

ボウイ：「お兄ちゃん、ボクちゃんとできたかなあ」
バスチャン：「うん。これからも頑張ろうな、ボウイ」

「そしてＫちゃんがボクをお手入れしてくれたんだ。ちょっと疲れたけど、これからこどもたちの乗用ポニーとして頑張るよ！！」

ついにデビューを果たしたバターボウイ。これからも乗用ポニーとしての修行は続きます。

お兄ちゃんのバスチャンに先導してもらって、最初は常歩から。

ボウイ：「ドキドキ　緊張するなあ」
バスチャン：「平気だよ、ボクについてこいよ！」

今度は速歩だ！一生懸命走ってます！！

昨年秋デンマーク牧場からパロミノに帰ってきて乗用ポニーデビューを目指して修行を続けてきたバターボウイ。ついに久美調教師からデビューのＯＫが出ました！！「やった！！ついにボクも乗用ポニーデビューだ！！」

「ボクのデビューをお祝いしてＹさんが新しいゼッケンを用意してくれました！」

「見て見て！！ボクの名前がレッスン表に出ているよ！！」

はじめて人を背中にのせてからもう１年。ボクはこの４月のデビューを目指して引き続き修行中です！この頃はこうしてジャンプも練習しています。スーパーポニーへの道は長いです。

パロミノのポニーたちは乗用ポニーとしてだけではなく、幼稚園やお祭りに曳き馬にお出かけしたり、知らない人とも人懐っこくふれあいができなければなりません。今日はおにいちゃんのバスチャンにつきあってもらって、ふれあい広場のパドックに慣れる練習です。草を食べているだけですが、これも修行のうちです。

「おー、やっとる、やっとる、若いもんが」


新人ボーイの修行をのんびり見守る放牧中の大ベテラン、マスターチャンスとリンゴーの二人です。

今週日曜日はいよいよパロミノのクラブ内競技会、「パロミノ・ホースショー」です。今日の午前中は、スタッフによる馬の調整が行われました。
























「いつかはボクもパロミノ・ホースショーに出場するぞ！」
心に誓うバターボウイでした。




奥の馬場に見えるのは、澤口指導員と調整するバターピッコロです。