バター・ピッコロの事件簿 その2
「みなさんこんにちは、バター・ピッコロ(放牧中)です。
今日もボクが携わった数々の事件について、みなさんにお話していきましょう。」
事件その2・差し出された恩人
それはボクがまだ今ほど仕事ができず、ニート、ニートと苛められていた頃。ボクの担当のS口さんは、何とかボクを一人前にしようと、一生懸命ボクを可愛がり、毎日一緒に運動してくれていました。その日も運動を終わって、S口さんがボクをほめて撫でながら、洗い場に向かって歩いていました。「ピッコロ、今日はとってもよくできたよ。えらかったね」。
その時です。肉食獣(猫科)を思わせる足取りで、視線も鋭く向こうからクラブ長がやってきたのは。「ヤバい!」。ボクは思いました。僕はすばやくS口さんの背後に回ると、鼻先でそっとその背中を押しました。
「どうぞ、ボクのかわりにこの人間を食べて下さい」。
・・・・
ピッコロ!貴様それでも人間かっっ!!!
「??人間じゃないよ、ポニーだよ??」
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